1.企画背景・近年、パソコン市場の競争は、値下げ圧力が増大したために年々厳しくなりつつあり、どのベンダーも利益がでない構造となっている(現に利益重視のIBMは、低利益のパソコン事業を中国企業に売却している)。
・近い将来、厳しい市場環境を勝ち抜く為の業界再編は必至である
・日本市場においてはデルの成功もあり、日系メーカーのブランドロイヤルティは低下していくことが予想され、新しいビジネスモデルを構築できなければ生き残れない可能性が高い
参考HP:
パソコン・メーカーの淘汰は今後も進む
2.目的 米デル・モデル以上のビジネスモデルを構築することで、パソコン事業の高利益化と同時にパソコン市場のイニシアティブを握る
3.企画概要 レゴブロックのように部品を交換できる、「誰でも何でも手軽に組める」サーバー型パソコンの提案
1.パソコンを家に一台へと統合してホームサーバー化a)家族一人一人がディスプレイ形端末を使用し、サーバーにアクセスしながら作業する。各家は何台もパソコンを買う必要もなくなり、数台分のパソコンを置いていたスペースを活用できる。
b)パソコンとディスプレイ間は無線LANを使用するので、家中がロケーションフリーとなる
c)サーバーにHDDレコーダーやゲーム機などの機能を持たせることによって、パソコン以外の情報機器を一つにまとめることが出来る
d)サーバーのHDDに外部からアクセスできるようにしておけば、通信環境のある場所からならどこからでも自宅に残してきたファイルを使用できる2.パソコンの各部品(CPU、メモリ、HDDなど)を「レゴブロック」のようにモジュール化a
)現状でもパソコンは部品を組めば誰でも製作できるが、初心者には敷居が高い。ブロック型のモジュールにすることで、誰でも手軽に「レゴブロック」を組むような感覚でパソコンの改造・強化ができるようにする
b)ユーザーが強化したい部分だけをピンポイントで交換できるので、全部を買い換えるよりも経済的になる
c)まだ使えるモジュールを交換することで、古い部品が手に入るので、「中古モジュール」として再度ユーザーに販売することで、安くパソコンを供給できる。
d)買い手のつかない中古モジュールは廃棄・リサイクルに回すことにより、ほぼ完璧なリサイクル率が達成されるので環境にも易しい
e)使用できるモジュールの開発については我が社で独占することで、他社製のモジュール使用を防ぎ、恒久的にユーザーを囲い込むことが出来る
4.課題a)ホームサーバー型パソコンのシステム開発
b)ディスプレイ型個人端末の開発
c)部品モジュールの規格開発
d)上記製品の製造ルートの確立
e)ユーザーがモジュール部品の構成を編集したり、新たなモジュールを注文できる専用ウェブサイトの構築 実施戦略、費用、損益など具体的な内容は実施者に拠るので割愛。
最後に。このネタは4年前に考えたものなので、もし実現していたらご免なさい。
参考図書
楽天ブックス

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世界的なパソコンメーカーを創業した、マイケル・デルの本。
有名なダイレクトモデルという、在庫を極力持たないようにして、タイムリーに顧客の望むパソコンを作り、値下がりする間もなく配達するというモデルは、世界最強のパソコンにおけるビジネスモデルと言える(ただし、KATTE企画が現実化するまでは)
以降、企画の説明を<補足>にて行ないます。企画書のままだと、よく分からないと思うので・・・
補足1補足2補足3補足4PR