前回までのあらすじ
ド・ゴールの業績に興味を持った私は、フランスに行くついでにド・ゴールが暮らしたという片田舎のコロンベ・レ・デュー・エグリーズ(Colombey-les-deux-eglises)にある記念館に行くことにしたのだった。
シャルル・ド・ゴール記念館(Mémorial Charles de Gaulle)に行ってみた(1)は出発編。パリ~ショーモン駅までです。
さて、マイクロバスで名前を告げると、リストでチェックしたあとに乗せてもらえました。そしてショーモン駅からマイクロバスに乗ること40分。
周りは、ほとんど麦畑。フランスの田舎って、いいよなあ。豊かだよなあ。と田園風景を堪能できました。
乗っていたのは、他にはおばあちゃんが二人と軍人さんが1名。
軍人さんは途中で降りましたが、おばあちゃんたちは、一緒にド・ゴール記念館で降りました。
さて、いよいよ降りるとなったときに、ドライバーさんが「で、何時に迎えに来ればいいの?」(もちろんフランス語)
えっ?
そうなんです。帰りも同様に予約が必要なんですね。
でも、最初に電話をしたときに、ちゃんと伝えてあるはず。
「13時19分のバスなんですけど・・・」
「えっ。でも、それじゃ短すぎない?あなたたち、もっといたほうがいいわよ。私たちは夕方までいるわ」とおばあちゃんたちが話しかけてきます。容赦ないフランス語をドライバーとおばちゃんたちに話しかけられて、すっかり挙動不審になる私。
「ちょっと短いと思うよ。もっと遅くに来ようか?」
「いや、おっしゃることは分かるんですけど、もう帰りの電車のチケットを撮っちゃったので」とチケットを見せると、納得。ドライバーさんも迎えに来てくれることを約束してくれました。
さて、いよいよ
記念館です。

入ると、こんな道が続きます。

記念館自体は、丘の上に立っているので、こんな風景が見られます。とても気持ちがいい場所です。
そして記念館。

さて、チケットですが大人一人で12.50ユーロですが、ド・ゴールの旧宅である
「ラ・ボワセリー」(La Boisserie)が見られるチケットが14.50ユーロ。こちらは「買い」ですよ。

チケットも洒落ています。左は大戦中の有名なポスター。右は開放時のド・ゴールですね。
一回には仏独和解の特別展示。
これは山口昌子さんの「ドゴールのいるフランス」という本でも紹介されていたところですね。ということは2年間は変わっていない、ということになります。館内表記が仏・英・独の3ヶ国語で表記されているところからみても、かなりドイツに配慮しているのでしょう。
さて、館内の展示なのですが。これは「素晴らしい」の一言。
これほどダイナミックな展示をしている記念館は初めてです。

第一次大戦中の塹壕

ド・ゴールの子供たちの部屋。

その他の館内展示
基本的に、遺品などの展示はあまりないのですが、ド・ゴールの生涯を映像やインテリアでダイナミックに表現しているのが秀逸です。特に、映像や音声の使い方が素晴らしく。まるでディズニーランド。当時の雰囲気を再現したインテリアやオブジェは、その当時を知る人には懐かしいものなんだろうと思います。
ド・ゴールを通じて、いわばフランス自身が過去を振り返っているような展示構成になっています。表記もかなり充実しているので、ちゃんと読んでいくと、けっこう時間がかかります。
ちなみに、おみやげコーナーも意外と充実。
各種書籍やDVD以外にも「ド・ゴールの愛車の模型」や、子供向けの書籍、ポスターなども揃っています。
いや、おばちゃんたちやドライバーさんの指摘は正しい!
こりゃ、もうちょっと時間を取っておくべきでした。
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