美術館の中をストリートビューで見られる
「グーグルアートプロジェクト」。まるで、美術館のの中を実際に歩いているように見ることが出来ます。
実際に、美術館の中を歩き回り、印が入っている絵をクリックすると、その作品だけを拡大してみることも出来ます。
「Art Project powered by Google」というのが正式名称らしいのですが、なかなか面白い企画ですね。
今回は、「炎の画家」フィンセント・ファン・ゴッホの作品を多数収蔵しているオランダの「ゴッホ美術館」の中から探しだす第2回目です。合計30枚ほど収録されていましたので、第4回まで書く予定です
本ブログの「グーグルアートプロジェクト」関連の過去記事は、
こちらまでゴッホがグーグルアートプロジェクトで見られる! (1)ゴッホがグーグルアートプロジェクトで見られる! (2)それでは、さっそくご覧くさい!
11.Gauguin's chair「ゴーギャンの椅子」アルルでゴーギャンと共同生活をしていたころの作品です。
ゴッホが買ったものですが、これの対になるようゴッホの椅子の作品というのもあります。でも、こちらのゴーギャンの椅子のほうが肘かけがあって豪華。
ゴッホのものはシンプルなもの。いかにゴッホがゴーギャンとの生活を楽しみにしていたか・・・。共同生活が破綻することを知っている私たちから見ると、切ないですね。
12.In the café: Agostina Segatori in Le tambourin「カフェにて ル・タンブランのアゴスティーナ・セガトーリ」パリのカフェ、ル・タンブランを経営していた、アゴスティーナ・セガトーリを描いた作品。解説に書いてあったのですが、背景に日本の浮世絵をうっすらと描いていました。二人の芸者が描かれている、といいますが大きさ的には浮世絵でも刷ったものではなくて肉筆画っぽいんじゃないかと思います。
ちょっと、描かれているセガトーリさんがピカソの絵っぽいのが気になります。
13.La Berceuse (Portrait of Madame Roulin)「揺り籠を揺する女(ルーラン夫人の肖像)」
表題のLa Brceuseとは「子守唄」「ロンキングチェア」の意味です。婦人が揺りかごを揺らすためのヒモを持っていますよね。
この旦那さんが、郵便配達人のローランさん。
(参考)こちらも、ニューヨーク近代美術館の収蔵作品がグーグルアートプロジェクトに収録されています。
14.Montmartre: behind the Moulin de la Galette「モンマルトル:ムーラン・ド・ラ・ギャレット裏」今では想像もつかないような野っ原が広がっていますが、これが当時のモンマルトルの丘です。ムーラン・ド・ラ・ギャレットは当時流行っていたダンスホールで、そのなかの様子はルノワールが描いた有名な絵がありますね(オルセー美術館蔵)
あと、ゴッホ美術館の解説は充実していますね。下手に私が書くよりも、原文を読んでみてください。
15.Montmartre: mills and vegetable garden「モンマルトル:風車と菜園」丘の上の風車と、手前の菜園。パリの中にもかかわらず、とても荒涼とした印象の作品です。
16.Orchards in blossom, view of Arles「花咲く果樹園 アルルの風景」浮世絵を彷彿とさせる果樹園の木々が、なかなか良い味を出しています。
17.Ploughed fields ('The furrows')「耕された畑」(うね)アルル近郊の畑で、収穫後の風景を描いた作品です。表面の、ゴッホらしい絵の具の盛り方ですね。
18.Quinces, lemons, pears and grapes「マルメロ、レモン、なし、ぶどう」黄色い静物画。
19.Seascape near Les Saintes-Maries-de-la-Mer「サント=マリー=ド=ラ=メールの海景」海に浮かぶ漁船と手前側に寄せる波が印象的。潮の匂いがしてきそうですね。
20.Self-portrait「自画像」1887年に描かれた自画像。ゴッホの自画像はいくつも描かれておりますが、こちらは、ちょっと痩せて顔色が悪く、顔と麦わら帽子以外は、かなり簡単に描かれています。
さて、次はいよいよ最後の10作品ですね。
それでは、また!
PR