美術館の中をストリートビューで見られる
「グーグルアートプロジェクト」。まるで、美術館のの中を実際に歩いているように見ることが出来ます。
実際に、美術館の中を歩き回り、印が入っている絵をクリックすると、その作品だけを拡大してみることも出来ます。
「Art Project powered by Google」というのが正式名称らしいのですが、なかなか面白い企画ですね。
今回は、日本でもファンの多いフェルメールの作品を探してみました。
今年はBunkamuraで「フェルメール <<地理学者>>とオランダ・フランドル絵画展」と「フェルメールからのラブレター展」が予定されているフェルメールイヤーですね。
展覧会では見られないような細かなタッチまで拡大できるグーグルアートプロジェクトならではの楽しみ方が出来そうです。
本ブログの「グーグルアートプロジェクト」関連の過去記事は、
こちらまで 収録されている日本美術とゴッホ作品を探しています。
それでは、さっそくご覧くさい!
まずは、ドイツ・ベルリンにあります絵画館から2点。
1.Young Woman with a Pearl Necklace「真珠の首飾りの女」鏡に向かって、真珠の首飾りを持ち上げて見つめている作品。
真珠の部分を拡大してみると、ちょっと白い色を載せているだけなのが
よく分かります。
引いてみると、とても艶やかな真珠に見える。フェルメールほど、拡大してタッチを観察するのが楽しい画家も、そういないかもしれません。
2.The Glass of Wine「紳士とワインを飲む女」こちらは、「真珠の首飾りの女」に比べると解像度が劣りますが、ウィキペディアの解説にあります
「窓の色ガラスには片手に直角定規、片手に馬の手綱とくつわ(欲望の統制を寓意する)を持つ「節制」の寓意像が表され、女性の行為に警告を発している」
の部分を拡大して見ることが出来ますね
3.The Love Letter「恋文」さて、これからの3枚はアムステルダム国立美術館の所蔵作品です。
こちらは、2005年に来日していたこともあるようですね。
絵の中に描かれている「画中画」や音符なども、拡大して鑑賞できるのが、さすが。メイドの薄笑いすら拡大できますよ。
4.The Milkmaid「牛乳を注ぐ女」フェルメールといえば、こちらを思い出す人も多いでしょう。
「牛乳を注ぐ女」です。2007年に国立新美術館に来日していたこともあります。
卓上に置かれたパンや女性のエプロンなどの「色の粒」がハッキリと見えますね。息を飲むほどにヴィヴィッドで美しいです。
5.View of Houses in Delft, known as 'The little Street'「小路」これも東京都美術館で開催された「フェルメール展 -光の天才画家とデルフトの巨匠たち-」に出品されていました。フェルメールの作品としては2枚しか無い風景画のうちの一枚です。
家の中や外で働く女性たち。オランダらしいレンガ造りの建物。その間に広がる空。奥行きと立体感。動きは全くないのに、とても活き活きとしています。
フェルメールは現存作品が少ないので、結構探すのは簡単でした。
メトロポリタン美術館のように、作品を収蔵していてもグーグルアートプロジェクトに出品していない美術館もあったので、第2回のアップデート希望です。
やはり、実際に見たことのある絵を探して、細部まで鑑賞できるのが醍醐味ですね。
次は、誰を探してみようかな・・・。
<追記>
もう一点ありましたね。
6.Officer and Laughing Girl「士官と笑う娘」ニューヨークのフリックコレクションに所蔵されているフェルメールの作品です。背景の地図を拡大していくと、実際にはそれほど細かく描きこまれているわけではないのが、よく分かります。離れてみると、とてもリアルに描かれているように見える。こういう、実際の絵の前で距離を変えて鑑賞することを、バーチャルに体験できるのも、グーグルアートプロジェクトの面白さですね。
(題名は
Wikipediaを参照しています)
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