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 今回のKATTE腕時計のキモは、「時計」についての概念を変えてみようということです。

変えようと思ったのは、以下の3点です。

1.時計は時間を算用数字で表わすもの。
2.時計は、なるべく長時間、電池を持たせなければならないもの。
3.時計は一度売った後は、電池交換まで収益機会はないもの。


 

 1に関しては、思い切って算用数字ではなく漢数字を使い、思いっきりデザインすべてを和風に特化させることで、いままでの時計のような「どんな服装にも合う」や「スーツに合う」といったものから転換したかったのです。

 どうしても、ゴツイ普通の金属製腕時計は、花火大会の時に見た若者の浴衣姿には浮いているように見えました。であれば、洋装をベースに何にでも合うようなデザインがあるならば、和装をベースに何にでも合うようなデザインがあってもよいではないか?ということです。

 それには、従来の算用数字よりかは、漢数字や「水無月」のような古式ゆかしい名称を使った方が、より新鮮に感じられるように考えます。

 

 2に関しては、時計の電池というのは数年は持つようにしなくてはなりません。となると、大胆に画面を光らせたりすることは出来なくなります。すぐに電力が減ってしまいますからね。

 だからこそ、逆に充電することを前提に、ディスプレーを大きくして画像や映像、光りを映せるようにすることで、「時計」を超えた、デジタルアクセサリーとして時計を捉えなおしてみたのが、今回のKAGUYAモデルですね。

 竹(Bamboo)をデザインコンセプトにして和のテイストのデジタル時計ということ以外にも、ディスプレーを大きくとることで、画面表示自体にもファッション性を取り入れよう、ということなのです。

 もっといえば「時刻」以外の映像・画像を表示させることで、デジタルアクセサリーとして成立させられないか、ということです。

 いくら時計であっても、始終文字盤を見ているわけではありません。ほんの一瞬、時間の確認のために見るだけ。

 それも、一日に何回か。ほかの場面では他人に見られたり、あるいはまったく見られないで袖の中に隠れていることが多いのではないでしょうか。であれば、もっと「時間を見られる時」以外の時間に、時計が自己主張してもいいんじゃないかなあ、と思うのです。 


 ただ、光らせておいたらすぐに電池がなくなってしまうと心配される人もいると思います。

 であれば、時計を充電してもらえればいいのです。従来の腕時計であれば、光り続けるディスプレーというのは不可能でしょう。光り続けるだけの電池容量もないですし、第一、そんなことをしていたらどれぐらい電池を換えなければいけないか・・・・。

 だからこそ、光るアクセサリーということでデジタル時計を捉えなおしてみました。
電池は、携帯電話と同じように充電すれば良いでしょう。


3に関しては、ケータイと同じく「着せ替え」という部分で遊ぶことによって、時計を「売りっぱなし」ビジネスから、継続的に収入を得ることができる商品として捉えなおすことができるでしょう。従来ならば、数年に一回の電池交換しか収益機会がありませんでしたが、着せ替えグッズを販売することで、新たなビジネスチャンスが生まれます。「着せ替え」する部分は、主にバンドを考えております。

 ちょうどファミコンとソフトの関係と同じですね。ファミコンを買ってもらえれば、継続してソフトを買ってもらえます。これと同じように、バンドを買い替えてもらうのですね。ただ、これは技術障壁が高くないので、他社が替えバンド市場に参入してくる可能性があります。


 その際は、

1.積極的に他社にも作ってもらってKATTE腕時計自体の販売拡大を目指すのか
2.替えバンドの基幹部品(?)を製造し、他社へ販売することによって利益を確保するか
3.意匠登録や特許で他社の製造をシャットアウトするのか

 といった参入障壁を築くための戦略を考えなくてはいけませんが。


 また、流す映像をパソコンからダウンロードできるようにしてみてはいかがでしょう?光らせるパターンは何通りか用意できるはずです。PCやケータイと繋げることで、いろいろなパターンを選べるというのでも、面白いかもしれません。


おそらく近い将来には、PCやテレビ、DVDレコーダーなど、現在のAV機器の大半はケータイに取り込まれて行ってしまうはずです。すでに計算機や時計は取り込まれた代表格と言って良いでしょう。

 ところが、時計は高級機械式腕時計など趣味性の高いものの市場が拡大しました。要は、ステータスシンボルであり、アクセサリーとしての価値がクローズアップされたことで、高級時計を買う層が増えた、ということですね。正確性からいえば、機械式時計を買うよりも電波時計を買うのが一番なんですから。


 ならば、デジタル腕時計にしかできないような芸を見せなければ、ケータイにも高級腕時計にも勝てません。現時点でデジタル時計の分野で独自の地位を確立しているのはGショックぐらいでしょうか。

 でも、それはタフネスということが根底にあるブランドです。私も何本か持っていますが、それとは別の軸で腕時計の企画を勝手に立ててみたい。それが、今回の企画コンセプトなのです・・・・・。

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コンサルタント(自称)
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デザインやモバイルガジェットと読書が好き。特にテーマを絞らず、色々と書いてみようかと思っております。
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