忍者ブログ
ad
デザイン関連書籍
楽天
紺洲堂のKATTE生活
デザインやモバイルガジェット、読書など。 
[PR] 
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

 最近、デジタルカメラを買いました。

FUJIFILM FinePix V10 シルバー


 富士写真フイルム製の「FinePix V10」という機種なのですが、裏のディスプレーも大きく見やすいですし、暗いところでも綺麗にうつる、なかなか良い感じのデジカメです。売り場の店員さんもお勧めの機種で、買ったときは値段も競合機種より下がっており、機能の点からしてもお得だったので買うことに決めました。


 デジカメも、もはや機能が行き着くところに行ってしまいました。数百画素あったとしても、もう自分の家で使うレベルであれば十分なレベルに到達したと思いますし、あとは外見的なデザインや価格だけで差別化するしかないと思われがちですが、機能面で差別化することができないだろうか?と買ってきたデジカメを見て思ったのです。

 特に、この機種は頼んでもいないのに変な機能がついています。それは「ブロック崩し」「シューティング」などのゲームがデフォルトで入っているのです。デジカメでゲームをする人がいるのでしょうか・・・・。こんなの入れるぐらいなら値段を下げろと思うのですが、ちょっとこれには考えさせられましたね。

 いったい、どんなサービスだと思ってゲームを入れたのか・・・・。どんな人がやるんだろう・・・・。評判って、いいのかな・・・。



 このまま行くと、もはやカメラではなくなりますし、やがてデジカメという存在自体が携帯電話に飲み込まれていくことは必至でしょう。普通のレベルのデジカメならば携帯についている時代、なぜ「デジカメ」を買って持ち歩き、写真を撮ることに意義があるのかを考えた商品が少ないような気がします。


 いや、もちろん「画質」とか「手ぶれ防止」とか「ズーム性能」とか「フラッシュ」とかカメラ専用機でしかまだできない分野も大きいですよ。これは一朝一夕では携帯に追い抜かれません。


 でも、現実にはケータイに食われてしまっている上に、シェアが一巡してしまっているため、いまの過当競争につながっているのではないか、と思うのです。(自動車の創成期にはアメリカに何百社ものメーカーが乱立したそうですが、残ったのは極一部ですよね。それと同じで、やはり普及が一段落してしまうと、やがて淘汰が起きてしまいます)



 そこで、今回のKATTE企画は「デジタルカメラ」を取り上げたいと思います。


 最近、フィルム方式のカメラが一部で人気となっております。
 LOMOなどの「トイカメラ」と呼ばれているカメラですね。トイカメラという名称から想像できるように、普通のカメラではなく、非常に「おもちゃっぽい」カメラなのですが、撮影した人が予測もできない写真を撮ることができるのです。

 写真に独特の「味」があるのです。しかも、その効果は再現不可能で、面白い写真が手軽にとることができます。

トイカメラ HOLGA 120FN

HX418 LOMO ACTION SAMPLER FLASHロモ アクションサンプラーFLASH


 そこで、「映像を変化させるデジタルカメラ」を提案したいと思います。



 映像が変化し、しかも再現が不可能なため、LOMOのような「へもい」(?)写真を撮ることができる。カメラとは、もはや正確にモノを撮るだけではないように思います。


 トイカメラとは一種のコミュニケーションツールであり、楽しみであり、玩具的な可愛らしさをもった「相棒」ではないでしょうか。しかも、メカにも関わらず、きちんと言うことを聞いてくれない。きちんと言うことを聞いてくれる機械はマシーンですが、マシーンは奴隷であり面白みはありません。

 トイカメラには、まるで人格を持っているような温かみがあります。しかも「個体の癖」が出てくるようになる。

 突然、色調が変化したり、遅れてシャッターが切れたり・・・・。何枚も写したくなるような意外性があります。このあたりの「味」を出すようにデジタルカメラのプログラムを組むところに、他機種との差別化できるスキマが生まれていくのでは?と思うのです。

 もちろん、普通通りにも撮れるけれども、真面目な機能だけではなく「遊び」の部分をフォーカスする。そのため、全体的なデザインも、ちょっとポップな感じにしておくと良いでしょう。

 映像の変化ですが、時間や気温、湿度でエフェクトをかけてもいいですし、撮った写真の色合いから、ランダムに加工していっても面白いでしょう。ここで、どういったふうに変化させるか、というロジックはいくらでも組めるはずです。

 ただ、それはなるべく再現不可能でなければいけないし、ある程度コツをつかめば、狙ったように「面白い」作品を作り出せるようにしておいたほうがいい。であれば、ユーザーがカメラと「お友達」になれるような余地が生まれてくるのです。いつもは言うことを聞かないじゃじゃ馬を手なずけるような感覚があれば、より身近に感じてもらえるでしょう。




 近い将来、きっとDPE店も少なくなってくるはずです。かといって、デジカメ写真をフォトショップを使って自分で加工しても、意外性がなく、つまらない。だからこそ、個性的な「遊べる」デジカメがあれば・・・・?ブログなどにも、デジタルデータなので、すぐに反映させることもできるし。

 外形のデザインもスタイリッシュな感じやメタリックな感じのものが多いデジカメですが、そういった「趣味のためのツール」として捉えなおすことで、デザインもカワイイ感じや「へもい」感じのものができるんじゃないですかねえ・・・・。


PR
COMMENTS
この記事にコメントする 
NAME:
TITLE:
URL:

MESSAGE:

PASS:[]
TRACKBACKS
この記事にトラックバックする 
google
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
あわせて読みたい
レコメンデーションエンジン
カウンター
最新コメント
無題(返信済)
(02/18)
最新トラックバック
プロフィール
HN:
紺洲堂主人
HP:
性別:
男性
職業:
コンサルタント(自称)
趣味:
美術館めぐり、など
自己紹介:
デザインやモバイルガジェットと読書が好き。特にテーマを絞らず、色々と書いてみようかと思っております。
バーコード
ブログ内検索
忍者ブログ [PR]
  /  Photo by MIZUTAMA  /  Design by Lenny