先日、映画版の「アキハバラ@Deeep」を取り上げましたが、今回は
ドラマ版です。このドラマ自体は、もともとTBSの深夜に放送されてたものです。映画とドラマで、こんなにも違うものなのか、というほど違う内容ですよ。
といいますのは、原作とは違い、「アキハバラ@Deeep」が秋葉原の街のトラブルシューターという設定になっております(IWGP風?)。また、イズムが女性であったり、ダルマがコスプレオタクだったり、中込社長がガンダムオタクだったり、とキャラクター設定も大胆に変更されておりまして、それがまた、このドラマ独特の世界を作っていますね。いい具合に気の抜けた、気楽なノリで進んでいきます。
中のエピソードについても、ほとんどがオリジナルで構成されています(だって、トラブルシューターですから)。 特に、メイド喫茶やコスプレイベントなど、秋葉原っぽい場所で起こる様々な事件を、Deepの面々が自分たちの得意技でドタバタと解決していく、というものなのですが、その解決の手法はかなりアナログ。しかも小ネタがてんこ盛り。
原作とドラマでは別の話になっているので、先が全く見えません。見えなくて、笑えて、そこがまた面白い。映画がスタイリッシュだとすると、こちらは本当に笑いあり涙ありの中身になっています。シナリオも、よりユイさんにフォーカスしており、サーチエンジン開発の話は、ほとんどありません。
まあ、だからこそAIとDeepメンバーとの交流といったものが出てくるわけです。映画版がメンバー内で閉じて中込との対決を主に展開する世界だとすると、ドラマ版は、大きな物語として中込との対決を押さえつつ、メンバーが秋葉原の街を縦横無尽に駆け巡り、集まった人たちと交流していく物語だといえるでしょう。
非常にキャストの魅力を引き出している作品だと思いました。この作品を見るまで、あまり出演者の人については知らなかったのですが、このドラマを見てみんな好きになりましたね。どのキャラクターも魅力的、ひいては役者の皆さんが非常に演じていらっしゃいます。演じている役者さんまで、みんな好きになってしまうようなドラマは、あんまり無いですし・・・いや、むしろ知らなかったことでドラマに入り込めた部分もあったかもしれません(ちゃんと知っていたのは、本上さん、北村さん、バナナマンのお二人とダブルブッキングのお二人ぐらいでしたから)
描かれているオタクが、ちょっとステレオタイプな感じはしましたが、コメディタッチで描かれている分、仕方がないとは思います。むしろ、世間的なアキハバラのほうが、登場人物たちも遠慮なく活躍できる「物語空間」となっている、と思いました。
これは、ぜひ続編を作ってもらいたいですね。大根監督、お願いいたします!
ちなみにDVDボックスは、タ○ヤのプラモの箱をモチーフにしており、劇中のキャラクターがドット絵で再現されている中身など、デザインにも凝っております。全12話ですが、繰り返し見ても面白いですね。セリフの端々に、いろいろと伏線が張ってあることにも気がつきます。
脚本
河原雅彦さん
演出
大根仁さん
キャスト
風間俊介さん(ページ)
生田斗真さん(ボックス)
星野源さん(タイコ)
小阪由佳さん(アキラ)
松嶋初音さん (イズム)
日村勇紀(
バナナマン)さん(ダルマ)
北村一輝さん(中込威)
本上まなみさん(ユイ)
ミッキー・カーチスさん(半沢教授)
伊佐山ひろ子さん(綿織あかね・メイド喫茶のママ)
松田悟志さん(遠坂直樹)
泉政行さん(下柳社長室長)
設楽統(バナナマン)さん(設楽ヲタ)
川元文太(ダブルブッキング)さん(川元ヲタ)
黒田俊幸(ダブルブッキング)さん(黒田ヲタ)
福永ちなさん(ちな・メイド喫茶のメイド)
秋本未莉さん(みり・メイド喫茶のメイド)
藤井梨花さん(りか・メイド喫茶のメイド)
望月みささん(みさ・メイド喫茶のメイド)
七沢彩夏さん(あやか・メイド喫茶のメイド)
信川清順さん(ルイたまたん・メイド喫茶のメイド)
ハンダ・ビヨムケシュさん(アジタ)
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